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上級国民/下級国民という、分断構造の正体とは?

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今年4月、池袋で車が暴走して、母子が死亡した事件がありましたよね。
この事件以降、ネットを中心に「上級国民/下級国民」という言葉が、ある程度流行りました。

この事件の他にも要因はありましたが、いつの頃からか、「日本社会は上級国民によって支配されている」、「自分たち下級国民は一方的に搾取されている」といった怨嗟が巻き起こっているんですよね。

私自身にそういった感情はないのですが、橘玲さんの最新刊「上級国民/下級国民」(小学館新書)に、FACT(事実)を基にした興味深い考察と展望が書かれていました。

バブル崩壊後の平成の労働市場がどのように「下級国民」を生み出したのか?
90年代後半から2000年代前半にかけての平成不況の頃、日本中が雇用破壊で大騒ぎをしていました。
よく「失われた10年」なんていわれますが、「リストラ」という言葉が流行語になった時代です。

リストラはもちろん問題だったのですが、その影でさらに問題になったのは、この“就職氷河期時代”に、学校を卒業して社会に出た“ロスジェネ世代”の人たちです。
この世代(40代中盤が中央値かな)は、フリーター、派遣労働者、引きこもり率が他の世代よりも高く、ある意味では、今日の格差社会や貧困の一番の被害者です。

本書では様々なデータを検証したうえに、“平成の日本の労働市場では、若者(とりわけ男性)の雇用を破壊することで中高年(団塊の世代)の雇用が守られた”と結論づけています。

そしてさらに、令和で起こることとして…
平成が「団塊の世代の雇用(正社員の既得権)を守る」ための30年だったとするならば、令和の前半は「団塊の世代の年金を守る」ための20年になる
と結論づけています。

ロスジェネ世代はもちろん、それ以降に生まれた20代や30代の人からすれば、ひどい話ではあるかもしれませんね。

ただ、これは単に事実です。
冷静に受け止めるのが、最も賢い選択です。


上に書いたことはほんの一例ですが、本書では他にも、世界中の先進国で「上流/下流」の分断が起きているFACT(事実)を紹介しています。


説明は省いて結論だけ書きますが、先進国での分断は、起こるべくして起こっています。
グローバル化によって、数億人が貧困から脱出(アジア地域が中心)したことで、世界全体の不平等が急速に縮小しています。
問題は、世界が「全体として」豊かになった代償として、先進国の中間層が崩壊したということです。
今の日本も、そうではありませんか?

このあたりのことは、1月からベストセラーになっている「FACTFULNESS」(日経BP社)も参考になりますね。

世界はどんどん物騒になっている!世界はどんどん分断が進んでいる!
と、日本を含めた先進国の人たちは、勘違いをしているかもしれません。
ただ、統計データを見ると、世界は基本的にどんどん良くなっています。

統計データが正確であると仮定すれば、人々が誤って世界を認識している原因は、その“FACT(事実)を知らないこと”+“本能からくる思い込み”が原因です。

“正確な事実”を“適切に把握”し、“何を恐れ、何に希望を持つべきか”を判断し、見極める能力が求められている。
今は、そういう時代かなと思っています。

本日もお読み頂きありがとうございます。

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